「あははははっ!!!!
おじ様…お米って!!!!」
「パパ日本の米が大好きだから」
「おじ様やっぱり面白いねーって、あれ?
そちらの方は?」
由里亜が体をひょこっと動かしてあたしの後ろに立つユアンを見る。
そんな由里亜の視線に気付いたのか、ユアンは優しい微笑みを由里亜に向ける。
「はじめまして。ユアン・クラウドと申します。杏樹から由里亜さんのお話は伺っております。
しばらくお世話になります」
「キャーすっごーい!!!
本物の外人さんだぁ!!
目が青い!!肌白い!!
ってか日本語ぺらぺら!!!かっこいーっ!!!!」
「由里亜、落ち着い…」
「あ、あたしは皇(すめらぎ)由里亜と言います!!!
杏樹の親友です!!!
ユアン君て呼んでもいいですか??」
「自由に呼んでいただいて構いません。
由里亜さんも綺麗な方でびっくりしました」
「やーだーもーっ!!!ユアン君お世辞でもありがとうー!!!!じゃ行こっか。
向こうに車停めてあるからさ!!!!」
「はい、では」
そう言って歩きだす2人。
興奮している由里亜はユアンにべったり。
あれは完全にあたしのこと忘れてる!!!
「お…おいてかないでよぉ!!!!」
あたしは慌てて2人の後を追った。