6月△日
初夏…いや、梅雨
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日本に来てはや一ヶ月。
冬矢翡翠とのバトルから3週間。
あたしとユアンはとある事実を知った。
「「期末試験?」」
「そーそー。もうすぐなんだよねー」
由里亜はプリッツをつまみながら言った。
「期末試験は中間試験と違って、とにかく教科数が増えるから勉強が大変なんだよな」
そう言いながら、かっちゃんこと克人君は物理学の教科書を睨んでいる。
「主要5科目に加えて保健体育科、家庭科、技術科、音楽科、書道科が試験にあるんだよ」
円香ちゃんもノート数冊を膝に置いている。
「5科目も分類が細かいからね。国語科の中でも現代国語型と古典型と漢文型に別れてるんだよ」
ちーちゃんことちひろちゃんも参考書を持ってきていた。
「「………………」」
ただ今、昼放課。
いつもの8人で学食に来てみたら
周りの人はみんな教科書やら参考書やらノートやらを持っていて。
その異様な光景に驚いたので由里亜達に理由を尋ねてみたのだ。
「期末試験…」
「試験結果は順位は出ない代わりに結果が親元に届くからみんな必死なんだよ」
涼君や海斗君でさえ単語帳を眺めている。
そんなみんなを、あたしはただぽかーんと見ることしかできない。
なっ…なんか大変だ…