――――――――――――――――


「よっしご飯行くぞー」


由里亜に連れられてあたしとユアンは4階にある学食へと向かった。



「ここでーすっ」


「ふぁー…」



窓が大きくて、電気いらないんじゃないかってくらいの明るさに少々眩しさを感じながらも


由里亜と一緒に席に着いた。



「ここはメニューが日替わりだから、先にメニュー見てね」


渡されたメニューをユアンと見る。


イタリアン、中華、和風、洋風…


いっぱいありすぎて迷うけど…



「とりあえずあたし、エビのサラダとトマトパスタとオムライスにする」


「じゃー俺和風ドリアとこの“麻婆豆腐”ってやつとマルゲリータピザ」



メニューを指差しながら確認して、由里亜に返すとマジマジと見られた。



「…2人ともよく食べるね」


「日本て、食事の量少ない気がして…」



あたしが頬をかきながら答えていると



「あ、えっと…夏井さんとユアン君」



隣から、男の子の声。



「………………」



さっきの3人組のことがあって、なんとなく警戒しながら振り向くと



「あ、かっちゃん達」


「あ、皇もいたんだ」



あわせて男女5人が、あたしの隣に立っていた。


由里亜とも普通に話してるし、この人達なら大丈夫かな…?



そんなことを思っていると、



「あ、俺克人っていいます」


「俺は涼」


「海斗です」


「あたしは円香です」


「私はちひろ。よろしくね」


と、何やら自己紹介が始まったので



「あ、夏井杏樹です」


「…ユアン・クラウドです」



あたし達も返してみた。