あたしの目の前には真っ黒いオーラふりまいてる悪魔がいて
「あのっ…いだっ!!」
その悪魔はあたしの襟首を掴んで歩き出した。
なっ…なんと乱暴な!!!!
「ちょ!!離しっ…」
「俺のペースにあわせろよ。これで遅刻したらお前のせいだからな。そしたら俺の分の遅刻反省文もお前書けよ」
「なあっ!?!?」
「つか荷物早く持てって」
そう言って、あたしに自分の荷物を押し付けてくる渉。
ふわぁっと欠伸をしながらウォークマンのイヤホンをいじっている。
「~~~~っ!!!!」
込み上げてくる怒りを全精神力で抑えこみ、あたしは渉の後ろを歩いた。
どうか、どうか。
誰かこの隣人に天罰を下してくださいっ!!!!