大丈夫。あたしの場合
ニ度寝しても、いつもすんなり起きるし
むしろ今起きる方が無理だし…
あぁだめだ。頭が重くて…。
「………お休みなさぃ」
少しシワになったシーツに埋もれながらあたしは眠りの世界に導かれた。
そして次に起きるときには、ちょっとうるさい目覚まし時計の音と、1階でいつもお母さんが焼いてるパンの匂いに包まれているのだろう。
ああなんて平凡ないつも通りの日常…
…こんな平凡ないつも通りの日常が、あたしは恋しくて恋しくてたまらないのです。
その理由は…
《バシッ》
「若菜!!
ニ度寝なんかさせるかっつーのっ
さっさと起きろよ!!」
「いったーーーいっ!!!」
…皆様、もうお分かりでしょうか?