だから・・・・・・
「今日は、終わりにしようと来たんだ」
私の呟きに、バッと玲二は顔をあげ、優さんは目を開いてこちらを見てくる。

「月姫・・・・・・まさか」
「ツキ・・・・・・あなた・・・・・・」

「うん・・・・・・
悪いけど、リベルダから去らせてもらうよ」
自分の腕で、自分を守るように抱きしめる。

玲二が、呆然とした顔で私に手をのばしてきた。
「月姫・・・・・・
龍也を捨てないで、くれよ」

龍也を捨てる? 何ソレ?

「玲二、私は、龍也にとってそこまで価値のある人間じゃないんだよ。

知らないだろ・・・・・・?
私、恋人のはずなのにさ・・・・・・好きも、愛してるも、言われたことがないんだ」
私の言葉に、玲二は伸ばす手をとめ、驚愕の表情でこっちを見てくる。
優さんも同様。