5分が経って、來人が会場に姿を現した。



入り口から走ってくる來人は、何かを手にしていた。



そして、私達の横を通り過ぎた時"ソレ"が見えた。





「食・・パン??」





來人は再び、エプロンを着けキッチンに立って調理を始めた。






その時の佐々木姉妹は、少し悔しい顔をしていた。


絶対、何か企んでいる。


もうそう思うしかなかった。




だけど來人、何を作るつもりなんだろう。




そして、制限時間の終わりを告げる音が、会場を包んだ。




"ピーーーーーっ!!"