次の準備の為、結果が出た後一旦、柚姫達は壇上から降りた。

李斗と志十も柚姫を連れ、一緒に観客席に戻った。



「2位だったな・・・」


李斗が残念そうに柚姫に言った。


「はい。けど、ビリじゃなくてよかったです!!」


「そうだよ!!まだ一項目しかやってねーんだから、最後までは分からないだろ」


志十は明るく言った。



「そうだな、あとの2項目頑張ればさ・・・」


玲徒も柚姫を励ました。




少し離れたところで、來人は一人思いつめた顔をしていた。


「何だよ。しけた面しやがって」


それに冬矢が突っ込んだ。


「いや。相手はあの佐々木姉妹だ。何を企んでるかわかんねーから、油断はできねーなと思ってよ・・・それに、集計を取ってるのも、MCの奴も、主催者である【新聞サークル】が勤めてんだ・・・」


「いつでもズルはできる・・・って事か」


「ああ。」




そこへ、



「池原様!!次は、男子の部の料理対決ですので、準備をお願いします!!」


「はい。わかりました」



來人は柚姫に近づいて、



「じゃ、俺行ってくるから・・あんま落ちこんでんなよ??何かあったら、俺がちゃんと守ってやるから、じゃーな」


「あ・・來人・・・」



來人はセット裏に向かった。



何か・・・って・・・何かあるのかなぁ・・・

柚姫は、來人の後ろ姿を見て思った。



そして、男子の部・・料理対決がスタートした。