観客がいっぱい居るせいか、集計に時間がかかっているようだ。




「ああ!!」


「何だよいきなり!?」



いきなり來人は声を上げた。



「どっかであの料理見たことあると思ってたんだけど、やっと思い出した」


「あの料理??」


「佐々木奈緒が作った料理。」


「あ~、あの鴨肉のなんたらってやつ??」


「ああ。高校一年の時、机の中に知らない弁当が入ってた事があったよな??俺。」


「ああ!!確か、お前がいらないって言って俺にくれたやつか??」


「そう、それ!!・・・・・あれ、あいつだったのか・・」



來人と玲徒は佐々木奈緒の思い出話を思い出していた。




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"私が初めて愛しい方に差し上げた料理ですの・・・直接差し上げたわけではないので、お召し上がりになられたかどうかは存じませんが・・・・"


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「よかった。お前にあげてて」


「なんか俺・・・気持ち悪くなってきたぞ・・」


「けどよ・・・あいつ確か同じ高校じゃなかったよな??俺、大学に来て佐々木姉妹の事知ったし。なんで俺の机に弁当入れる事ができたんだ??」


「さぁ・・友達か誰かが居て、頼んだんじゃないか??」


「まぁ、あの佐々木姉妹だ。なんらかの方法使ったんだろうな」




2人の謎(?)が解けたところで、集計結果が出た。