佐々木姉妹を目の前にした志十は、少々呆れ気味・・



「まぁ・・李斗様に志十君ですわねぇ~!!」


「(ボソッ)化粧濃ッッ・・」


「志十、口を慎め」


「はいはい・・・」


「大丈夫ですわ李斗様、気にしてませんから・・・だって、私達の将来のお兄様と可愛い弟ですもの!!ほほほっ」



李斗は佐々木姉妹を真っ直ぐ見て言い放った



「あなた方が何かをなさるのは自由ですが、俺らの大事な人を傷付けるのだけは、見逃せないですから・・・それだけは覚えておいて下さい。料理は、きちんと感想を言わせていただきます」



「なっ・・・」




"俺らの大事な人"・・・それはきっと、柚姫を指している事くらい佐々木姉妹にも分かっただろう・・




「では、いただきます」


「いただきま~すっ」




佐々木姉妹が作った料理は、フランス料理であった