李斗さんと志十が、佐々木姉妹の目の前に着き、MCの声が響いた。


「それでは、試食していただきましょう!!!!どうぞ!!!」




今、私の目の前には・・佐々木姉妹のお父さんとお母さんらしき人・・・



佐々木母は、持っていた扇子を広げ・・それを口元まで持っていきいかにも嫌そうな目で私の料理を見た。


「これは何ですの・・真中さん」


「へ??・・・味噌汁ですけど??」


「味噌汁・・庶民の食べ物ね・・」


カチンッ。
性格、似過ぎ・・・・さすが佐々木姉妹の親。



「百合子、食べてみなさい。」


佐々木父が母に言う。


「あら、あなた・・私が毒味ですか??・・」


「わしは料理についてはさっぱりだからのぉ・・」


「あの、早く食べていただけないでしょうか??毒、入ってませんから・・」



私はつい口を挟んだ。



佐々木母は観念したのか、私の味噌汁を口に運んだ



ドキドキ ドキドキ



「・・・・普通ね・・・・」


普通・・・??



「良かったぁ・・・」




普通でいいんだよ普通で・・・


私は安心の溜め息をついた・・・




李斗さん達はどんな反応なんだろう・・・私は、視線を、佐々木姉妹側に移した