<柚姫側身内席>


「・・・・って事らしいぞ??」


李斗が、玲徒と志十を見て言った。

何かを訴える眼で・・。



「・・・・・・はぁ?!俺らが行くわけ?!」

状況を理解した玲徒


「他に誰が行く??」


「兄貴行けよ!!毒でも入ってたらどーすんだよ!!」


「そうだよ兄貴ずりーよ!!沙耶さんと行ってきたら??」



志十は沙耶さんを見た。



「わ、私は・・・・^_^;」


「ほら、沙耶は行きたくないそうだ」


「なんだよ!!2人して!!」


「あ!!古城、お前行けよ!!」


「俺、身内じゃねーし」


「なんだよこんな時だけ逃げやがって!!!!」





「真中様側からはどなたが・・・??」

壇上からMCが催促する。



玲徒は壇上の上に居る柚姫を見た。



「兄貴・・・・・・柚姫の奴、兄貴見てるぞ・・」


柚姫は明らかに、李斗をうるうる目で訴えていた。


「うっ・・(ーー;)・・見てる俺を見てる・・」


「観念しろよ兄貴・・」


「仕方ない。志十行くぞ・・」


「え?!マジ、俺??」


李斗は、志十を引っ張り、壇上へ上がった。



その後ろ姿を見て、玲徒は呟いた。



「兄貴、いつからあんな柚姫に弱くなったんだ・・笑」



そこへ、


「兄貴が行ったのか・・」


「おっ來人、ここに居て大丈夫なのか??」


「ああ。出番はまだだからな」


「そっか・・」


そして、いよいよ試食タイム。