「何なんだよ一体・・。眩しいぞ」


李斗は、手のひらで光をさえぎり、玲徒や志十と「?」顔になっていた。




「まず、これだけの方々が審査をして下さるのは大変光栄です!!」


MCは、ホール中を見渡して言った。そして続けた。


「この作っていただいた料理を、皆様全員に試食していただきたいのですが、制限時間があった為、皆様分はご用意する事が出来ません。誠に申し訳ございません・・・。」



じゃ、誰が味の審査を??と誰もが疑問に思った時、



「ですので、真中様、佐々木様側からそれぞれ2名の身内の方々に壇上に上がってもらい・・それぞれお互いの料理を試食していただきます。」



それはつまり・・・


佐々木側の身内が柚姫の料理を

柚姫側の身内が佐々木姉妹の料理を



試食する事を意味する。




「いいですか??ひいき等絶対にせず、正直な感想を仰ってください。そして、その他の皆様は、それぞれの感想を元に審査してください!!!いいですね??」



そっか・・・これだけの人数が試食出来るわけじゃないんだ・・。

だから、見た目と思い出も審査対象にいれたのかな??



柚姫がそう考えてると、佐々木姉妹側からはなんと・・・・佐々木姉妹のお父さんとお母さんらしき人が壇上に上がってきた。



(ええ・・・うそでしょう~・・・)


そして柚姫は、自分の身内側の席に目を向けた。


何やら・・言い合っている模様。