俺の体は、飛翔したときと同じだけの速さで落下していく感覚に捕らわれる。 攻撃の反動で動きの止まっている、《グドム》。 隙だらけの、漆黒の巨体。 墜ちていきながら、俺の意識は、ただそれだけを焦点にとらえていた。