先輩があんな風になるのだからかなりなのだろう……


「……もう慣れたよ…ハハ…」


「ご愁傷様」


落ち込んでいる真木に志水が痛恨の一撃をくらわせた。


「……畜生ー、志水はいいよな気が合う先輩で!」


真木、ヤケクソ?


「はいはい、それより時間はいいの?」


「はっ!やばい!!先輩遅れると煩いんだよ。じゃあ、また後でなぁ~」


そう言い、真木は走り去って行った。


「さてオレも行くかな。じゃぁね、北条。失礼します、南先輩」


志水も僕たちに一声かけて教室を出て行った。


「……う~、行きたくないよー。利都ちゃん、サボらない?」


「サボりません!」


僕ははっきりとこたえた。


「ですよねぇ~…」


「伊織行くよ」


僕は落ち込んでいる先輩に声かけ、教室を出た。


気になる。


僕的には何でも難なくこなす先輩が厄介だという篠原 千景という人間に興味がでてきていた。


どんな人だろう。


今は所属が魔法科だけど、僕は攻撃的なんだよね……


昔からーー。


「……クスッ」


「利都ちゃん、待って!!」


篠原先輩の事を考えていたらようやく先輩が追いついてきた。