「食べたよ」


僕は今がこの10年で一番楽しいのかもしれない。


長くは続かないだろうけれど……


「ホントに南先輩がパートナーって羨ましいよなぁ」


真木はとても羨ましがっている。


「おれのパートナーの先輩めっちゃ偉そうなんだぜ!!」


「それは真木が考えなしに行動するからだろ」


志水は呆れたように突っ込んでいる。


志水はどんなパートナーなんだろう…


「志水はうまくいってるの?」


「あぁ、オレは後方支援の先輩と組んでるから裏方メインだし、かなり気が合うよ♪」


気が合う……


「え~、それってお前が二人いるようなもんだろ!!こっわ」


真木って怖いもの知らず……


「真木……死にたいの?」


志水はすごくいい笑顔で言っている……


心なしか魔法発動しそう……


真木は急いで正座して謝っている。


「スンマセンでしたぁ~」


相変わらずこの二人は面白い。


「…クス」


僕が少し笑うと


「あっ!北条笑ったなぁー!」


「ごめんね」


「北条が謝る必要無いよ。真木が馬鹿なんだから」


「なにおー!」


また騒ぎ出した真木を志水は無視して