「伊織、この魔物浄化していい?」


魔物は浄化することによって灰になりこの大地に還っていく。


逆に浄化せずに放置すると有害な毒が出てくる。


「そうだね。いいよ」


僕は聖水をかけた。


そうすると魔物は灰になり浄化された。


「じゃあ、任務完了だね♪利都ちゃんホントに優秀だったからやりやすかったよ」


先輩は笑顔で言ってきた。


「…いえ、そんなことは。伊織が一撃でしとめたから拘束もはずれなかっただけ……」


「いやいや、すごいって!!初任務なんて大抵のやつはビビってへまするからねぇ~」


良くできましたってまた頭を撫でられた。


やっぱり人に撫でられるのは落ち着かない…


―みんなを殺されてからは…


撫でてくれる人も居なかった。


それからは村で事後処理をした。


村を出たときにはもういい時間になっていたので今日は途中の町で泊まることになった。


「利都ちゃん初任務どうだった?疲れた?」


突然先輩はそんなことを聞いてきた。


「そうですね、任務で疲れたと言うよりは馬車の中でずっと座っていなければいけないのに疲れました」