彩夏がふと隣を見ると、菜穂子がまた心配そうに彼女見つめていた。 彩夏は慌てて笑顔をつくる。 「あ!菜穂子!野球部解散みたいやで!ここで悠馬くんと話してたら付き合ってんのばれるし違うとこで悠馬くんと待ち合わせよ!」 彩夏は小声で菜穂子に言うと、立ち上がった。 「う、うん。そやな!」 菜穂子は心配そうにしていたけど、笑顔で立ち上がった。