長い長方形のテーブルには、綺麗な花と朝食が用意されている。
椅子に座り無言でそれを食べ終えるとまた違う部屋へ移動し、制服へと着替える。
「腕を通して下さい」
そう言っているのは三条 伊織、勿論、男。
小さめの身長に大きな目、サラサラした髪のせいか、よく女の子に間違えられる。
言われるがままに袖に手を通す。
服なんて手伝ってもらわなくても一人で着れるっつーの。
呆れながらもバッグを手に持ち外へ出る。