『ちゃんと渡せましたか?』


隣に座っていた伊織が聞いて来た。

『渡せたっていうか、帰っちゃったらしいから同じクラスの男子生徒にわたしたよ。』


『そうだったんですか。』


その後は、イマイチ話題が無く沈黙のまま家に着いた。