「愛果~!!
卒オメ~♪♪
てか、探しちゃったじゃん!?」


「友來、阿部君…。」


「ホラっカラオケ行って打ち上げするよぉ~!
他にも何人か誘ったし!
レッツゴォー!!」


「えっ!?
そうなの?
じゃあ行く~♪♪♪」



私達はカラオケに向って歩きだす。



カラオケに着くと、結局いつものメンバー?って顔ぶれが並んでる。



でもきっとこんなもんだよね。



私達は夜まで、カラオケでギャアギャア大騒ぎをした。



声も枯れたカラオケ帰り。
みんなと別れてまだ少し寒い夜道を歩く。



はぁ…と息を吐くと

ケータイがなった。



『もしもし愛果?
卒業おめでとっ!』


「ありがとう。
彰は練習終わったの?」


『終わったよ。
愛果後ろ見てみ?』


「え…?」



そこには笑顔の彰が、両手を広げて立っている。



「しょ~おぉっ~!!」



私は満面の笑顔で、その腕の中に飛び込む。


彰の体が私をしっかりと受け止めてくれる。



「迎えにきましたよ。
お姫様?」



彰はそう言って、唇に優しくキスをしてくれる。

唇を放した後、お互いに見つめ合って照れ合う。