藤川先輩達オフェンスが頑張った分、余計にディフェンスも頑張ってゴールを守らないと。
トップに居るフォワードが、安心してまだまだ攻められる様に。
前半戦に増して、お互いに譲らない闘いが繰り広げられてる。
じっと動かずに試合の行方を見守り続ける。
時間は刻々とすぎて
残り時間は後10分。
両チームもだんだんと疲れが見え初めて、何人かメンバーチェンジも行なってた。
彰はゴール前でズッシリと、存在感を放ちながら時折攻められてヒヤッとする様なシュートを全身を使って止める。
後少しだよ。
後10分…
早く終って欲しい気持ちと
まだ見て居たい気持ちと
両方が胸を熱くする。
残り5分の時、ロスタイムは3分と出た。
刻々と近付づく終了時間
このまま
このままいったら優勝だ。
そう思うと、ボールの動きに目が放せない。
勝手に体に力が入って、握り締めたてが震える。
1分また1分
時間が経つごとに
胸の高鳴りは激しさを増していく。