悪魔………いや大魔王がいた。



顔は笑ってる。

いや、正確にいうと口だけね。

目が笑ってない。


しかもゴゴゴゴゴッと地響きのするオーラつき☆


キャッ☆歩夢くんこわぁ~い←


……



………哀れむような目で見ないで下さい。


歩「ねぇ……僕の話聞いてたぁ??

何自分の世界に入ってんの??

早く僕の質問に答えてくれるかなぁ?

あーぁ。僕昨日すっごい舞姫りんの事心配しててー?ずっと探してたのにー?

その舞姫りんはさー僕の話聞いてないしさーやんなっちゃうよね★

あーあ。なーんかムカついてきちゃった★
黄虎の重要な話みたいなのに舞姫りん妄想してるし。
龍と聖寝てるし。
翔と真那斗は携帯で女の子と話してるし。
光太と由月と風月はまた鬼ごっこしてるしー
雷と仁は普通に舞姫りんの話聞こうと真面目にやってるけどさー

イライラするー。

まじ何か殴……お仕置きしたいなー」



…怖ッ!!!?


いや…こわっ!?

…なんかもう…こわ!!


歩「ねー雷ぃー★またお仕置きしない?★」


きょるん☆っと効果音のつきそうな仕草をしながら雷に問いかける歩夢。


え…お仕置き。

…つか“また”!?


前にもやった感じですかー。あはは。




…………お仕置きのターゲットがあたしじゃありませんように。



雷「あぁ……お仕置きしてやらねぇとなぁ??

と く に 

昨日お仕置きしたにも関わらず全然こりてない奴を重点的に。」


歩「あは★それ僕も考えてたー♪

学習能力がないバカ共にきっちり教え込まないとねっ♪」



…………。

「仁……」


仁「ん?どうしたの?」


「いやー……歩夢……ヤバいよ?」


仁「………ま。遊んでるあいつらが悪いよ」

ニッコリ笑いながら言う仁。


「そ……そっか。」

苦笑いで答えるあたし。


その時…………ッ