急いで携帯を手にし、歩夢へと電話をかける。



プルルルル

『もしもし!?舞姫ぃい!?』

舞姫ですが?
つか何気呼び捨てになってるよ。

まぁいいけどね。

「あー…歩夢?今家につきましたー!!」



『……え……ッ??』


うーん…確かに戸惑うよねー。

何せあたし歩夢と電話してる最中に拉致られたから…

歩夢達はあたしが拉致られたってわかってるからね…なんで家に帰ってこれたんだよみたいな??


「うん。これにはふかーーーい。それはもう海よりも深い空よりも深い何よりも深い事情が……」


『…………。(空よりも深いって何だよ……)』


む………無言ーーー!?

あの歩夢が!?(“あの”って何


「あのですね。なんといいますかね。つまりですね。土曜日に黄虎と戦わないでよくなったみたいなかんじですね。」



『は?』


……ぶらっくおーらが……携帯ごしに感じます。

怖いよー。(棒読み

「いや。とりあえずそんな感じですよ。はい。」


『………詳しい事は明日…


ゆっくりと


話そうね?舞姫りん♪』


…………こわ…(汗

「………嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌。

ご遠慮しますヨ。あははははは」


『明日。

絶対話そうね?★』


嗚呼………黒い笑みを浮かべてる歩夢が目にうかぶ……


「………ワカリマシタ。デハマタアシタ」


『……カタコトなのは突っ込まないでおいてあげるー☆

まぁ…舞姫りんが無事ならいいけど。

それじゃ、また明日ねー☆』



プツッ



はぁ………明日………どーしよ。


あたしが戦ったの言わなきゃかな…。

うーん…。


まぁ……なんとかごまかそう!!



……つか………眠ッ←


寝よーっと……



やっと……今度こそ舞姫は眠りについたのだった。