私は聖ちゃんの腕の中から出た。

聖ちゃんを見上げるとすごく寂しそうな顔をした。


私は聖ちゃんが大好きで離れたくない。

それはどう頑張っても変えられなくて。

でももう傷つきたくないの。


建斗とだったら絶対幸せになれると思う。

傷つかなくてすむ。

だけどいつか私が建斗を傷つけると思う。


「2人ともゴメン。
 返事は今出来ない...」

「俺は待つ。」

と建斗。


「俺も待つ。」

と聖ちゃん。


「本当にゴメン...」

私はそれだけ行って家に帰った。



私って最悪だ・・・

一緒に居たい人はもう決まってる。

でも自分の保身のために答えを迷ってる。


私は聖ちゃんたちの前じゃ泣いちゃだめだって思った。

家に帰って泣くのとあまり変わらないかもしれないけど。

これ以上2人に優しくされちゃだめなんだよ。