デート当日。

私は約束の2時間前に起きて準備をしていた。

こういうときって眠れなかったりすごく早く起きちゃったりするんだろうけど。

そういうことは全然なかった。


♪~♪♪~~

【着いたよ!】

私は建斗からのメールを見て家をでた。


「まず映画行こう!」

建斗は私が家を出るなり自転車の後ろに座らせようとする。

2ケツか...

少し抵抗はあったけど乗らないのも変だと思ってしぶしぶ乗る。


私はこの時からすでに建斗といることに違和感を感じていたんだと思う。


「楽しかったな!」

私は気付けば映画も終わってお昼を食べてる。

建斗には悪いけど頭の中は聖ちゃんでいっぱい。


「次は本屋行きたいな。」

少し1人になりたかった私は本屋についてすぐに別行動をとった。

雑誌を手に取り読んでるふり。

...のはずだったけどいつの間にか本当に雑誌を読んでた。

そうしたら少しだけ気が楽になった。


「ゴメン!!
 集中してたっ」

「いいって。
 俺も試聴してたし。」

外に出ると夕日が綺麗だった。