お母さんが出て行った後、しばらくの間二人はそのまま止まっていた。
「香奈。私達、大丈夫だよね?」
茉奈はそう言って振りむき、香奈に抱きついた。
香奈は震えている茉奈の頭を優しく撫でる。
「大丈夫だよ。二人いれば、もう何も怖くないんでしょ?今度は、大丈夫。」
香奈がそう言うと、茉奈も明るい笑顔を見せ、二人はリビングへと向かった。
リビングの机の上には、今朝、お父さんが作ったらしき朝食とお弁当があった。
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