いくら香奈が揺さぶっても茉奈は戻って来なかった。 それもそのはずだ。 二人は全くと言っていいほど、男の子に免疫がないのだから。 『茉奈、よだれ垂れてる。』 香奈がそう呼びかけると、やっと目を覚ました。 「香奈の嘘つきー!」