「茉奈、これ見た?また切り裂き魔がでたんだってね。」






香奈はローラーブレードで走りながら聞く。






「女子中学生ばかり狙ってるんでしょ?しかも、今月で3人!」






茉奈はスケートボードをこぎながら頷いた。






二人が駅は駅の前に通りかかると、立ち止った。






女子高校生らしき人たちの後ろを、鞄を持ち帽子をかぶった人が同じ歩調で階段を上っていたからだ。






二人は顔を合わせて頷いた。