「菅野と・・・関係持ってんだろ??・・そいつ、自分で認めてたぞ??」
章吾は、先生を指差して言った。
「うそ・・・」
先生が・・・章吾に言った・・・??
ショックだった。
私は、地面に座り込んだ。
「宍戸、実来に謝れ・・まずはそれからだ」
「・・・悪いけど先生、俺・・・謝る気ないよ」
「・・・宍戸」
「だって、悪い事したつもり・・・ないからさ。だけど、岡田にはもう何もしないよ・・それでいいだろ??」
「・・・本当だな??」
「ああ。岡田にはな・・」
先生は溜息をついて、資料室の鍵を開けた。
章吾は最後に、私を見て立ち去った。
その目は、冷ややかで・・どこか残酷だった。
だけど私には、章吾が謝る謝らないなんて話、どうでもいい。
問題は、先生が章吾に私達の関係を言ったって事。