先生は、資料室の鍵を閉めて、机に座った。
「・・・・先生??」
いったい、この空気はなんなんだろう。
「・・・・こんな所に俺まで連れて来て、何ですか??・・先生」
「しょ、章・・・吾??」
章吾が、先生に向かって言い放った。
「何ですか??じゃないだろ・・・宍戸・・・」
先生は不敵な笑みを浮かべ、章吾に言った。
「ちょっと2人とも!!何??何かあったの?!」
「宍戸・・・悪い事をしたら、「ごめんなさい」だろ??小さい頃習わなかったのか??」
完全に私の話は無視だ。
「それが目的って訳か・・・」
「目的・・??いったい・・・・・・っ!!先生まさか・・・」
私はその時気付いた。
そして、私が気づいたと同時に、先生が・・・私に不敵な笑みを浮かべた。
「先生まさか・・・章吾に何か言ったんですか??」
「・・・・悪い事をしたら、謝るのが礼儀だろ??」
「そうじゃなくて!!私達の事とか・・・何か言ったんですか??」
「ああ。全部聞いたよ・・・」
「章吾・・・・」
章吾は、先生を睨みつけて言った。