「今日の英語はここまでだ」
先生の声で、授業が終わった。
結局先生は、あれから章吾の所をチラチラ見ながら授業を続けていた。
「あーあと、宍戸と岡田!!これ持って俺の手伝いをしろ」
先生が、大量のプリントを指さして言った。
「え?!ちょ、先生・・・」
「早くしろ」
「でも・・・」
私は、章吾を見た。
章吾は先生を睨んでいた。
まさかとは思うけど・・・・私が休んだ日、何かあったの??
章吾も仕方ない顔でプリントを持ち、私も残りのプリントを持った。
その姿を真希がずっと見てたなんて知ることもなく。
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「先生、どこまで行くんですか??」
「資料室だ」
「資料室って・・・」
私達が今歩いてる場所は、普段はあまり人が出入りしない・・資料室がある校舎。
章吾はずっと黙ったまま、歩いている。
この空気なんとかしてよ!!
「よし、入れ」
本当に資料室に着いてしまった。