もうすぐ夏休み。


学校では、夏休みに遊ぶ計画を立てる声が廊下を賑わせている。




"ガラー"



「おはよう」


「あ、岡田さんおはよう!!昨日は大丈夫だった??風邪引いたって言ってたから」


「あ、う、うん・・・もう大丈夫」




学級委員の子がそう聞いてきた。


友達だからじゃない。


学級委員だから。


クラス代表みたいな感じで私の心配をしてくれているだけ。




きっと先生も、同じ境遇だから心配してくれている。




ただそれだけ。


完全マイナス思考な私がそこに居た。




席に着いて、チラッと章吾の席を見た。


真希はまだ来てないみたい。


章吾は、友達に囲まれて楽しそうに笑ってる。



「・・・!!」



目が合った。


そらしちゃったけど、友達に向ける笑顔が一瞬にして変化していた。


私・・・まだ恨まれてるの??