-実来 side-



「・・・・ハァ・・・・」



全然眠れなかった。


どんどん、自分の気持ちに気付いていくから。


昨日、先生の車の中で出そうになっていた言葉。




『私には、先生が居るから大丈夫です』




前の私なら言えた。


だけど、自分の気持ちを知ってからは、言うのが恥ずかしかった。


先生はあまり気にしてなかったみたいだけど。




確信できた。


私は先生が好きなんだ。







私、先生が好きなんだ。






ただ、この想いはあまり無駄にしたくないって思ったのは事実だった。





「準備しよ・・・」




重い体をベッドから起こし、学校へ行く準備をした。