先生とキッチンに立って、アップルパイ作りを始めた。



「まずは林檎を一口大の大きさに切る」


「はいっ!!」



私は、包丁を持ち、リンゴに刃を向けた。



「ちょ、ちょっと待て!!」


「何ですか??」



先生は慌てて、私から包丁を取り上げた。



「お前、家庭科とかちゃんと受けてんのか??」


「受けてますよ!!失礼な!!」


「うそつくなよ。包丁を逆に持つ奴がいるか!!俺初めて見たぞ」


「へ・・ぎゃ、逆?!////」



恥ずかしい。



「ハァ・・もういい。林檎は俺が切るから、鍋にバターを入れて火を付けて。弱火な」


「了解しました!!」



私は先生に言われたとおり、鍋にバターを入れ、火をつけた。



「先生、出来ましたよ」


「よしっ」



そして先生は手際よく、林檎の甘煮を作っていった。