「ふふっ何か寂しくなるなぁ…祈里くんが出てっちゃうと、俊くんと2人になっちゃうよ」

「そ…そう//?なんか照れるな、そうだよな…同い年俺等だけだもんな…」

「…うん。私、頑張ってシスターになるからっ!祈里くん、毎週お祈り来てね?」

「うん、行く」



そうして、夏清ちゃんとの楽しい会話をしていると時間はすぐに経って、「またね」と言って別れを告げた…



それから、俺は1人で礼拝堂へ向かった


タッ、タッ、
この時間は誰も居ない…
自分の靴の音だけが響いている。

ステンドグラスが月の光に美しく照らされている。


「ふぅ…」

礼拝堂の中の後ろから2番目のイスの左端に腰を下ろす


神子院で、まだ俊悟達に出会ってなかった頃はよく、ここの陰でただじっと座ってたな…


「やぁ、1人かい?クスクス」

「!!!!」


一体いつの間にここに来たんだろう?
礼拝堂の扉が開く音なんて一切しなかったのに…


「そんなにびっくりしないでよ♪ハハハ」

「あ、どちら様ですか;;;?」

「ああ、僕はサイ。君はレイ♪知ってるよ♪アハッ」



サイと名乗る年齢不詳のひょろ長い男はどこぞの国の人ですか−?みたいな服装をしていて、少しコスプレを匂わせる…


「?新しく神子院に来た人か?」