「離して。」

省吾の手は
あたしの腕をより強く掴んだ。

「ダメだ。もう、あんなは帰れ」

省吾の顔が焦ってる


「どうして?」


記念日は今日だって
省吾も知っているでしょ?


あたしは省吾の手を
おもいっきり振り払って

部室のドアを開けた。


「あんなっ!!!」


省吾があたしの目を隠そうと
していたけど



無駄だった・・・・・・・・・