「あんな?」

省吾だった。


「広永先輩は知らない?」

「広永先輩は・・・・・・」


省吾の目が一瞬
部室に向いていた。


「・・・・・・部室?


部室にいるのね。」




あたしは部室に
向かって歩き出した。



「行くな」


省吾はあたしの腕を掴んだ。