柳瀬さんは、『コレだから君は…』ふぅぅ って、バカにしたようにため息を吐いて


あたしに蹴りを喰らった。




「うぅ…だから…ね?


“生徒と付き合ってるんなら俺もー”っていうバカな奴らがでてきてさ。


その危険から君を守るためには致し方なかったんじゃないかな。


ほら、彼ってそういうの不器用そうじゃない?」




…確かに。


大和はあたしに近づく男なら、たとえ友達だろうと

接点を切ろうと必死になって妨害するやつだ。



それって結構迷惑な事になるんだけど、



後からしてみたら『愛されてるんだなー』に代わって、悪い気は起きない。




「だからさ、あんまり怒んないでやって」



じゃーね。


って柳瀬さんは腹を抱えて去って行った。


…そんなに痛かったんだろうか。






それにしても。



「良いカレシだよねー」


彼氏としては、再ッ高に良い男だ。


愛情を、惜しげもなく周りに見せつけてくれる。


これほど安心できる事は無いッ