よっぽど泣きそうな顔をしていたのだろう。



柳瀬さんは急に真面目な顔になって



「マジ?」



って聞いてきた。…いや、うん。発言がバカっぽいのはしょうがないね。




「…大和のせいだし。

あんなとこで堂々と言う事じゃないし。


恥ずかしいし。


校長は問題が起きたらクビだとか言うし」




ブツブツと不満を漏らすあたしに




「ばーっかだねぇ」



と、たった一言。




「良いじゃん、クビでも貰ってくれるダーリンが居るんだからッ。


それに、アレが彼なりの君の守り方だったんじゃないかな?」



……???


あの…後半が良く理解できなかったんですけど…。


クビにさせられる寸での所まで来ているってのに、守ったって?


は?脳みそ腐ってんの?



あたしのバカにしてます視線(何それ)に気付いた柳瀬さんは、ため息を吐きながら。

「…あのな…。


田原との事、生徒達が噂してるって事 知らないのか?」




え゛!?


知らないッ!!!