アスカんちは前に俺が借りてた部屋。



名義は未だに俺で、それを虎宇に貸してアスカが住んでる。



すぐに着いたアスカんちにはアスカも虎宇もボディガードもいた。



「雷さんコーヒー?」

「あぁ」



冷蔵庫から出てくんのかよ…。



アスカがくれた冷たい缶コーヒーをテーブルに置いて本題に入る。



「留宇の結婚相手に持ってこいの人見つけた」

「勝手なことしてんじゃねぇよ。俺はセレブな奥様の愛人になる気はねぇからな」

「別れりゃいいじゃん」

「簡単に言ってくれんね。テメーがアスカと別れんなら別れてやるよ」

「絶対ヤダね」

「交渉決裂」



虎宇のクソガキが。



誰が焚きつけたんだコラ。



「ってのはまぁ冗談で、結婚相手は一応見つけた。でもそれは最終手段」

「最終?」

「雷さん、マジで留宇のこともらってくれる気ある?」

「それしか方法ねぇからな」

「あらヤダ、イイ歳してガキ相手にご執心ですこと~」

「ベランダから放り投げんぞ虎宇…」



余裕の笑顔の虎宇にイラッ…。