本当のことを言わなきゃ…


そう思えば思うほど、言い出すきっかけが見つからない。



遅くなればなるほど、傷つけてしまうこともわかっていた。




先生にそのことを話すと、大きなため息をついた。



「モミジってあの生徒?お前のパン屋でバイトしてんの?マジかよ…」



本当かどうかわからないけど、今先生を好きっぽい生徒は唯一モミジだけなんだと先生は言った。


よりにもよってどうしてその生徒が私と同じバイト先に来るんだろう。



神様はまた試練を与えた。