同棲を始めた依子はなんだかとてもしっかりして見えた。
相変わらず、スーパーの特売には詳しい。
龍と同じ色に染めたほんのり茶色い髪が爽やかだった。
ゆかりも少し髪が伸びて、大人っぽくなった。
短大でできた友達がすごく良い子で、やきもちなんて焼けないくらいに安心した。
私がいない場所でも、ゆかりは笑っていてほしいから。
たっくんとゆかりの2人には、ハラハラする程いろんな事件が起こる。
いつの間にか、先生に憧れているたっくんは、私とゆかりの知らない所でこっそり先生に会いに学校に来ていた。
幸せになってね、ゆかり。
幸せになってね、依ちゃん。
私を支えてくれた大事な友達。
2人が私の代わりに悔しがってくれるおかげで
私はなんだか落ち着いていられる。
女の子に囲まれる先生を見ても
今は辛くなかった。