退場した先生を待っていたのは


たくさんの女子生徒。



先生のその姿をカメラに収めようと先生を囲んだ。




最後でいい。


最後の最後でいいから…




私も先生と写真が撮りたい。






「直、行くよ!!」


両腕をゆかりと依子に捕まれた私は、退場門へ。





「なんか、無性に悔しいよ!直が彼女なのに!」


依子が、生徒の山を見てため息をついた。


ゆかりは、遠くからカメラマンのように必死で先生の姿を写してくれた。




私の気持ちをわかってくれる大事な友達。


それだけで満足だった。




少し大人になった3人。


でも変わらない3人。