いかにもヤンキー風の学ランに袖を通す。


改造されたダボダボのズボンのポケットからは

ジャラジャラとシルバーのチェーンがぶら下がっていた。





やばいって…


高校生に見える。


いるいる、こんな高校生。




目を大きく開けて、おでこにしわを寄せた先生が鏡を覗き込む。

片手にに真っ白なムースを大量に乗せ、それを両手で揉む。

そして、先生の手によって髪が姿を変えてゆく。


前髪を上に上げる仕草が

たまらなく素敵だった。




きっとたくさんの生徒が

今、先生に恋をした。