舞い上がる土ぼこり。 汗が光る応援団長。 ひらひらと揺れる長いハチマキ。 午後の眩しい日差しが青春を必死に生きている生徒を輝かせる。 眩しすぎる高校生の笑顔。 見上げた空には不思議な雲。 青い空に無数の小さな雲が浮かんでいた。 どの雲も違う形をして、くっつきそうになっては、風に乗って離れていく。 どんどん形を変える雲。 戻ることはできない。 私達は卒業した。 大人への階段をひとつずつ登っているんだ。