午後の部の一番最初は、応援合戦。
応援団長の大きな声と、太鼓の音がお腹に響く。
胸が熱くなる。
もう戻れないんだね。
もう私達は高校生じゃない。
なかなか座らない生徒に向かって先生が大きな声で怒鳴る。
もう先生が注意する先には、私達はいない。
まだこの場所に置いたままだった自分の気持ち気付く。
3人とも目を潤ませた。
「戻りたいね…」
「うん、やっぱり高校がいいね。」
専門学校は楽しいし、毎日充実している。
新しい友達もできて、笑ってばかりの毎日。
だけど、心はまだ…
この場所から卒業できていないんだ。
先生と出逢ったこの場所。
大切な友達と泣いて笑って、青春したこの場所。