「よぉ!直。おっ!!中田に、里田、元気かぁ!!」
先生はゆかりと依子の肩をガシッと掴む。
私は、汗をかいた先生の額に持っていたタオルを当てた。
「サンキュー!あっちぃよ!お前ら、昼飯どうすんの?」
昨日会ったはずなのに、どうしてこんなにドキドキするんだろう。
学校で見る先生は、高校時代を思い出して、キュンとした。
片思いだった頃に、戻ってしまう。
校舎の窓に反射した太陽がキラキラと輝いていた。
先生が頼んでくれたお弁当を体育教官室で食べた。
他の先生が何人かいて、その年上の先生と話す時の先生がかっこよくて、胸がいっぱいになった。
食べることも忘れて、先生に見とれてしまう。
『教師』してる先生を見るのは、久しぶり。
私は、この『先生』を好きになった。
私は教師である新垣和人に出逢い、恋をした。
やっぱり学校は特別な場所。