午前中の先生は裏方に徹していた。
徒競走のスタートのピストル係。
毎回耳を押さえながら、「パーーーーン」と音を鳴らす先生も素敵だったけど、
耳がおかしくならないかと心配だった。
先生は白組。
だから白いジャージ。
…いつもだけどね。
白いジャージのズボンに、白いポロシャツの袖を肩まで捲り上げる。
夏休みの部活で日に焼けた先生は秋になってもまだ黒い。
棒倒しで、棒から落ちた生徒をおんぶして保健室へ連れて行く先生。
男子生徒で良かった…なんて思ってしまう。
先生をこうして外から見ていると、本当にあの人が自分の彼氏なのかな?って思うんだ。