なかなかの男前。



――俺のライバル…



勝手に俺の脳はそう判断した。




「直、要君かっこいいなぁ。」



運転をしながら、バックミラーに映る彼を見た。



「そう?クラスでは結構人気あるけどね。優しいけど、案外どんくさいんだよ。」




どんくさいのか…



そういう意外な一面がまた女心をくすぐるんだよな。




「彼女いんの?要君って。」



俺、嫉妬心バレバレじゃん…



「もしかして、先生やきもち焼いてくれてるの?かわいい!!」




直が、左折しようと顔を左に向けた俺の頭を撫でた。



「ば~か!!違うって!」